充電中です [着付教室]
ひさしぶりの更新です。
前回更新した時に書いた、
他装のレッスンについて、この半年位、考えてまいりましたが、
1月末の教室の新年会で、新しい案をメンバーの皆さんにお聞きいただき、
それが皆様のご要望に応えられるものかどうかを打診いたしました。
それぞれのご意見が出るものかどうか、初めての事ですので見当がつきません。
私の教室は大きな教室ではありませんし、
きっと日本で一番小さい着付け教室に違いありません。
いくら小さな教室でも、すべての会員のご要望にお応えするのは不可能です。
それでも、
ご入会いただいた方が、着物生活を充実させられるよう考え続けて行くこと、
またそれによって変わっていけるフットワークの軽さ?が
小さい教室の使命のようにも感じながら過ごしています。
いろいろ考え、迷いながらの毎日ですが、
近日、この小さな教室にとって一番よい方向づけが出来たとご報告できたら幸いです。
単発のつもりで始めたレッスン [着付教室]
多くの大手着付け教室は他装を含め、いろんなレッスンをカリキュラムに取り入れてます。
総合的に効率よく勉強したい方には合っていると思います。
着物の着付けは体で覚える技術のため、反復が必要です。
日常着ではなくなっている今、体で覚えていくのは至難の業。
なので、総合的にカリキュラムを組む大手の着付け教室と違い、
まったくカリキュラムを組まず、個々の状況に対応する形でレッスンしてまいりました。
このような小さい教室に求められている役割ではないかと考えまして。。。
私自身の経験上、着られるようになると近所・知人から着付けを頼まれる。
でも、人に着付ける練習をしたことがなければ心配で引き受けられないものです。
通われている皆さんがすでに綺麗に装っていらっしゃるので、
もし浴衣の着付けを頼まれた時のためのレッスンを2回で組みました。
なかなか好評のようです。
最初は紐の加減。
これは着付けが喜ばれるかどうかの肝になります。
初めて他装に挑戦したお二人の目の輝きといったら…素晴らしい!
繰り返し、繰り返し、腰紐と胸紐の締め加減の違いをお互いに確認し合い、
仕舞には私が進もうとしても、納得するまで練習なさいます。
この納得するまで…が、この教室の生徒さんの素晴らしいところ。
そして、上手に目標を作っていらっしゃいます。
2年後、孫に振袖を着付けてあげられたら嬉しいと。
もうおひとりは、何年か後の卒業式に孫には袴・娘には訪問着を着付けたいと。
プロになる事までは望まないけど、着付けしてあげたい人がいる…
着る物が決まっていて、着るのが身内なら事前に何度も練習も可能です。
それなら私にもきっと出来ると信じて目標にして、
キラキラ輝くような瞳でレッスンにいらしてくださいます。
レッスンでは生徒さんですが、
目の前にとっても素敵な人生の先輩がいるのを感じました。
そして、まだまだ役に立つレッスンを考えて行けるのを確信しました。
この人生の先輩に、いつまでも輝いていただくために
まずは私が頑張らなくては!
まだ思案中。
考えがまとまったらHP更新します♪
久々の更新です。 [着付教室]
新緑の季節となりました。
着物でのお出かけも楽しみな季節です。
着物好きの皆さまは、今年も楽しんでいらっしゃるでしょうか。
誰もが最初は「自分で着られる」を目標にした着付のお稽古も、
続けるうちに周囲の方から着付けを頼まれる事が増えてきます。
それは、裏を返せば皆さんが綺麗に着ていらっしゃるという事でもあります。
ハッキリ言ってしまえば、下手な人には頼みません!(笑)
頼まれた方の期待にお応えできて、笑顔を返していただけた時、
着付けを続けてきて本当に良かったと嬉しい気持ちになります。
着付け師として仕事をなさっているわけではない皆さまにも是非、
その例えようのない嬉しい気持ちを体験していただきたい!
そう思うようになり、今年は私の教室に通われている生徒さん向けに
小さいレッスンを企画してみました♪
私にお手伝いできる事には限りがございますが、
季節を先取りする事で、
夏の浴衣シーズンをみんなが楽しみに迎えられるような
そんなレッスンをしたいと考えたわけです。
まだ、ご案内をお配りし始めたところ。
結果はどうなることやら。。。
必要な時に必要なレッスンだけ。
あるいは、
頼まれた時に備えたい。
ひとりでもそんな方のお役に立てれば嬉しいなと思います。
楽しみながら [着付教室]
着付け師として楽しみを覚え始めたはずの生徒さんが、しばらく前から手を痛めています。
なかなか治らないまま・・・
レッスンをお休みするのも一案なのですが、長く手を休めてしまう事にも不安を感じていらっしゃるご様子。
思い切って今月からレッスンの仕方を変えました。
まず、長襦袢・着物は単衣にしました。
訪問着や振袖等の正装の練習より数段軽く、手に負担をかけずに済みます。
そして、帯は浴衣用の半幅帯にしました。これも軽いですし、これから来る夏に向けて、半幅帯のバリエーションを増やすのも良いかなと思いました。
始めてみたら、これがまた期待した以上に楽しんで貰えてるではありませんか!
袋帯に比べて、自由に扱えるため、発想したままを形にできるか挑戦しやすいです。
おまけに三重紐も使ってます。
三重紐を有効に使えているかどうか、袋帯の時よりよくわかります。
生徒さんの目が輝いてきました。
たとえば、蝶々の形を目指す・・・
蝶々の作り方は最初に思いついた一つではないこと。
向き、大きさによっても随分と帯全体のバランスや印象が変わる事もよくわかります。
やはり、シンプルなものほどわかりやすい。
無理をしないために選らんだ方法で、楽しんで創作力を上げられたら、それ以上望む事はありません。
個々の事情に合わせてレッスン方法を変えられる。
小さい教室だから可能に出来る事。
それだけでも少しはお役に立てていると信じていこうと思います。
変な教室かな? [着付教室]
小さな小さな教室ですし、着物総合学院のような多岐にわたる知識をお教えするのは無理があります。
なので、初めから欲張らず、毎日のように着物を楽しみたい方のための着付け教室としてレッスンを行っています。
体型が違うだけでなく、 腕に力がないとか、足腰が強くないなど、人はそれぞれです。
その方に合った着付けの仕方をご提案しています。
つまり、
みなさんが同じ着付け方じゃなくても、最初にお教えした通りじゃなくても、
その方の工夫があったり、手の癖が出てきたとしても
一日着ていて災いするような癖でなければOKかなとしています。
早く綺麗に着物が着られて、一日楽で着崩れしなかったら、
それがその人の着方としては正解と、私は考えています。
サークル感覚で長く通われている方を見守り続け、
上手く扱えない着物や帯に出会ったとき、
そのSOSにすぐに手を差し伸べられるよう“引出し”を用意しておくのが私の役割かなと…
先週、伊達衿をつけた時の着付けについて、
去年お教えしたときより数段早く綺麗に着上がる“コツ”をお話しする事ができました。
こんな風に私の引出しが増えて起きる、お教えする内容の進化(?)も楽しんで頂けているようです。
お教えする自信がつくのを待っていたら、一生何もお教えできないと思い、思い切って始めた教室。
大先生ではなく、ほんのちょっと先を歩いた、例えてみれば家庭教師のような私だからこそお教えできる事もあるはず・・・
そう信じて始めた教室。
通われている方の意識の高さに刺激され、
少しずつではありますが、先生と呼ばれるようになった私も成長できている気がします。
帯結びは教えない? [着付教室]
私の教室では着付け師を志す方に帯結びをお教えしておりません
正確に言うならば
帯の締め方をお教えしています
帯の形ばかり覚えようとするあまりに
ふた巻きして締めるまでの過程がおろそかになっては台無しです
振袖の創作帯結びでは
ふた巻きして締めた後にお教えするのは
基本のひだのとり方
はねの作り方
三重紐の使い方
枕のつけ方
といったところでしょうか。。。
もちろん、お太鼓系・文庫系・立矢系の基本はお教えしますが
帯のレパートリーはご自身で増やせるよう頑張っていただいてます
いくつお教えしようとも、覚えていられなければ何の役にも立ちませんし、
実際の現場でお預かりする帯が練習で使っていた帯よりも長かったり短かったり、
厚みがあったり薄かったり、柄によってはひだは少ないほうが美しかったり等々
そのままの形では難しい事も多々あるからです
お客様の帯には合わないかもしれない帯結びをたくさん覚えるより、
教わった基本からの応用力をつける事に重点をおいています
本や雑誌で気に入った帯結びの写真だけを見て、
結び方は自分で考えながらチャレンジするのも良いトレーニングになると思います
教室では結んでいただいた帯の完成度を高めるアドバイスをさせて頂いてます
結果として
現場で困らないだけの引出しを作って差し上げられるのであれば
一から十まですべてをお教えするレッスンのスタイルではなくても良いのではないかと考えています
挑戦・・・その後 [着付教室]
今回も「Yumiのブログ」と同内容でアップさせて頂きます
3月7日に初めてお会いして、
初回はレッスンの流れについて打ち合わせだけで終わってしまい、
GWの渡仏までに振袖が着られるようになるか、とても心配されていたTさんでしたが、
その後、今日までの5回のレッスンでここまで着られるようになりました
渡仏まで2回のレッスンを残しているので
仕上がりをもっと綺麗にするには十分ゆとりのある経過です
今日のレッスンでは
Tさんも私もホッとした…というのが本音です
私も、お引き受けした以上、
GWに間に合わないわけにはいかないと思っておりましたので・・・
今まで、着物の着付けは難しくない・・・と、そう書かせて頂いてきた私ですが、
今回のレッスンを通して改めて考えてきたことがあります
着物の着付けを難しくしているもの、近寄りがたくしているものは何でしょう?
① 紐や伊達締め、帯枕など、一式揃えるのが面倒
② 手順が覚えきれない
③ 洋装に比べて着崩れやすい
④ 一式揃えるのに費用がかかる etc…
私のほうでアドバイスできるとすれば、①~③です
①は
箪笥にそのまま戻してしまわない事で解決がつきます
箪笥に戻すにしても、紐・伊達締め・帯枕・帯板・足袋・裾除け・肌襦袢・(必要な)補正を
風呂敷などで一つにまとめておくと面倒さ、億劫さはかなり軽減されます
その風呂敷包みに着用予定の着物・帯・帯揚げ・帯締め・長襦袢(半襟をつけたもの)を揃えればいつでもOKな状態にしておくのは有効的だと思います
②に関しては
一度覚えてしまうところまで頑張るだけなのですが、一度で全部覚えようと欲張らず、
一つずつ覚える気になれば必ず最後は覚えきれます
今回は手順を少なくするための工夫として、紐を何カ所かに付けました
紐は名助手です
③に関しても
名助手・紐が着崩れの心配を軽減させてくれました
④については
着付け用の小物などを買い揃える前にご相談いただければ
不要なものまで買わないよう、必要最低限の物をアドバイスさせていただく事は可能です
①~③ほどにはお役に立てない部分ではありますが。。。
②、③に関して、お問い合わせ・ご相談いただいた方の必要性に応じて、
今までの経験を活かした、適切なアドバイスを差し上げる事が
私の役割のような気もしてきています
今後も、求めているレッスンを必要なだけ受ける事が可能な教室としても
頑張ります!
サークル感覚で長く通う方、今回のように目標とする日がある、短期で学ぶ方、
それぞれいらっしゃっいますが、
もしかしたら、、、もしかしなくても、
日本で一番小さい着付け教室かもしれないな~と思っています(笑)
振袖を自分で着たい/Tさんと私の挑戦 [着付教室]
前回の続き記事です
今回は「Yumiのブログ」と同内容のアップにさせて頂きます
2月の下旬に、その相談電話がありました
「初心者でもGWまでに着物がひとりで着られるようになりますか?」と…
仕事でフランスに行かれるTさん
着たい着物は振袖で、ステージで着る衣装としての着用です
Tさんは振袖にする帯はさすがに無理と考えて
呉服屋さんでつけ帯に仕立てて貰っていました
着物を初めて衣装として着るのはTさんだけでないとのこと
一緒にフランスに行くメンバーのうち、何人かいらっしゃるらしく、
皆さんもそれぞれ着物の仕立てなどに工夫をこらしている様子です
私はTさんの個人レッスンをお引き受けすることにしました
レッスンは週1回です
Tさんにとって、本業の歌のレッスンやステージなどもあり、
それ以上の時間を作れないという事情もありました
今、Tさんと私は二人三脚でGWまでの挑戦をしています
3月が終わった時点で、
レッスン回数の半分の4回がすでに終わっています
最初の1回は説明だけで終わってしまいましたが、
Tさんは仕上がりに満足していないものの、
着物から帯まで、何とか形にしています
歌ではプロのTさん、
ステージに立つ以上は見苦しい着姿なんてあってはいけないと、
本当に厳しい目でご自身の着姿をチェックしています
手順までが頭に入った今、
残りの4回のレッスンで綺麗に着上げるコツを飲み込みやすくなっていると思います
あと一息です
今回のレッスンについては
初心者には難しいところをすべて、私のほうでお手伝いすることにしました
普段着なら十分な練習期間ですが、
振袖で、しかもステージで着られるレベルに・・・というご希望なので
すべてを求めるにはハードルが高すぎるからです
現地に手伝える人がいなくても綺麗に着られるようにと思案した結果、
着物を着るまでのところに幾つかの工夫をしました
① Tさんの体に合わせた補正を自分で身につけられるように補正着として作ってしまう
② 長襦袢に衣紋の抜き加減を決めるお助け紐を縫いつける
③ 長襦袢の衿合わせを楽にしてくれる付紐をつける
④ 着物の衿にあらかじめ伊達衿を縫い付け、衿を左右バランスよく合わせればOKにしてしまう
⑤ 着物にも付紐をつけ、衿合わせを助ける
の5つです
そのたった5つでしたが、
練習後にTさんが着物をたたむ時間内で、和裁の得意ではない私が縫い上げるのは大忙しで、私にとっても時間ギリギリの大きな挑戦でした
裾あわせは?と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、
そこだけはTさんご自身で頑張っていただく事にしました
ステージ上に立つと、最前列の方には裾合わせがよく見えます
また、おはしょりを先に縫っておいては
綺麗な着姿は望めないと判断しました
レッスンにいらっしゃる度に
お助け紐の長さや太さ、補正の位置の安定などに少しずつ手を加えて
そろそろ完成間近です
あと4回、着姿の完成度を高めて、
不安のない状態でTさんをお見送りしたいと思っています
嬉しい事に、Tさんからは
これを機会に、帰国後はお助け紐がなくても着られるように練習したいという言葉も頂き、
着物好きの仲間を増やしたいという私の願いも
またひとつ、叶えられそうです
新しい挑戦 [着付教室]
2月の下旬にお問い合わせがあり、
我が儘レッスンの希望を叶えて差し上げたく思った私は
一緒にその挑戦をする事にしました。
お問い合わせくださったTさんのご希望とは
GWにフランスに行く予定で、
それまでに振袖を自分で着られるようになりたいとのこと
Tさんは着付け初心者です。
今まで、お教えしてきた初心者の方は
平均すると6回くらいで小紋の着物・名古屋帯のお太鼓結びをクリアしています。
今回は振袖。ミスのフォーマルですね。
普段着とは少々条件が違います。
お聞きしたところ、帯はつけ帯に仕立てて貰っているという事でした。
それを3月・4月の2か月で、
レッスンは多少増やすことも可能ですが、原則的には週一回になります。
そこで、思案した結果、省けるところは省くことにしました。
フランスでTさんは、誰にも頼らず、ひとりで着上げなくてはなりませんから。
省けるところはどこでしょう?
一番難しく感じるところはどこでしょう?
綺麗な仕上がりにするために必要なところは省けません。
現在、着物の着上がりまでのレッスンをし、状況はこんな感じです。
簡単につけられる補正(胸元用・腰用)を私のほうでご提案し、ご本人に作っていただく。
そう、無い物は自分で作るしかありません。
万人向きの補正なんて、どこを探したってありません。
Tさん専用の補正を作るのが、一番理想的なはずです。
また、長襦袢に紐一本の工夫をし、衣紋の抜き加減を決めやすくする。
これはほかの生徒さんにも試していただき、すでに成果を上げております。
腰紐の締め加減だけはしっかりと体で覚えていただくより他に手がありません。
胸紐に関しては、腰ひもまでの強さは必要ありません。
また、衿合わせは最低限の合格ラインにするために
何より優先したいのは左右対称であることですね。
来週はTさんの3回目のレッスンがあります。
現役着付け師がお教えする着付け教室・・・
他に何がお手伝いできるか、考えるのが楽しみになってきました。
万人向きの補正はないから・・・ [着付教室]
今日、着付け教室への入会申し込みがありました
以前から電話などでご相談いただいている方でした
他の着付け教室に入会し、
お稽古道具一式を揃えたのに綺麗に着られない
というのが、最初のご相談でした
最初に通われたのは
多くの初心者を一緒にお教えできるような大きな教室なのだと思います
できるだけ多くの方に向くように作られた着付け小物を
初心者の方にセットで揃えていただく
そんな教室に私も最初通いました
今はその時揃えたものをそのままは使っておりません
その時に合わせて、使ったり、使わなかったり、
少々工夫を加えて作り変えたりして
より私向きにしてしまいました
補正は
着物を着たときに着崩れしそうな体型の欠点を補ったり
より美しく装うためにするつもりでいます
最初に着る方がいらして初めて必要な補正があるのです
だから、“これさえあれば誰でも綺麗”という物を作ることは不可能かと…
ただ、これさえあれば、大抵の方は着崩れしにくいというものはあるかと思います
きっと揃えられた物は無駄なものではないはずなので
最初のレッスンの時にお持ちいただき、
それを利用しながら、ご自身に合った補正や小物の使い方をご提案させていただく事にしました
今回の方のようなケースは
珍しいご相談ではありません
でも、どうして良いか、わからない方がほとんどで、
着物を着なくなってしまう方も多いのではないかと想像しております
「そんな方のために始めたのが私の教室です!」
と申し上げても過言ではないかと思います
きっときっとご満足いただけるようなレッスンにしたいと
今から楽しみにしています