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優しい心になれた日 [着付]

着付けを習い始めて、技術的な事を覚えたての頃は
街でみかける着物姿の方を今以上に気にしていました。

気にしているというと、聞こえがいいのですが、
チェックしていたと言った方がより正しい表現になります。

皆さまの中にも、そんな心覚えのある方がいらっしゃるでしょうか。

おはしょりが…とか、衿合わせが…とか、お太鼓の山が…とか、
今考えると少し厳しく見てしまっていたように思います。

それが、ここ数年は全く違った気持ちになるようになりました。

今の私は体調によっても着方をかえています。
体調の悪い時は少しゆったりと着ます。
ゆったりとした中で綺麗を目指す感じでしょうか。
仕事で動く時は働くことを考えた着付けになりますね。

私がそうだからでしょうか、
同じように気になるところがあっても、着姿から色々想像いたします。
着付けを覚えたての方かしら?
とか
今日は体調が良くないけど着物を着たい、着物好きの方かも?
とか
バッチリ決めていらっしゃるから、お呼ばれかしら?
等々、です。

その方を取り巻くことを想像をすることが増えました。

そして次には思うのです。
あそこに“ひと手”入れば…もっと素敵な着姿に見えるのに、
この方と着付けの事をお話する機会があれば…と。

もちろん、私から話しかける事はありません。
もう一歩だけ素敵な着物姿に近づくように応援したいな…と思いながら、
そっと後姿を見送るようなことが増えました。

着付け師の仕事だけでなく、教えることも仕事にしたいと思ったのは、
そんな気持ちになることが増えたからかもしれません。

以前、チェックしていた頃とは少し違う、優しい気持ちです。
そんな自分の心の変化に気づいた時、
勉強する事はまだまだ残っている私でも、
私だからこそ、お役に立つ事もあるのでは…?と考えはじめました。

着物(着付け)の奥深さを知り、まだまだ勉強不足と思いながら、
それでも、教えていく事に躊躇を感じなくなった瞬間です。

そんな事を今、書かせていただいたのは
私流のメッセージの発信でしょうか?

ほとんどの方が着付けを習い続けるに従って、他の方の着物姿を気にされます。
チェックが厳しくなるのです。
それがまた、自分の技術向上の参考になるのですが…。

街を歩いて、着物姿が気になる方は、
きっともっと着付けの技術が向上する方と思います。
いつの間にかそこを通り抜けて、優しい気持ちになる日が来ると思います。

着物を次の世代へと伝えたり、着付けの技術を伝えていくためにも、
まわりの方のお手伝いをする事を目標の一つにしてみませんか?

着物好きの仲間が増える事は、毎日をより楽しくしてくれます。


タグ:着付け
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