アイディアの引き出し

着物を着付ける、着るといっても、方法は色々で、
着付け教室によっても細かいところに違いがありますよね。

最初に習った方法が良い　という声を聞いた事があります。
最初に習った先生が良い　という声もよく聞きます。

一度覚えた方法ではなく、違う方法で…と言われたら抵抗を感じる事でしょう。
そんな事は誰にでも想像できます。

少しだけ、視点を変えて考えてみると違った答えが出てくるのです。
どんな着付け方にも一長一短あり、違う方法があるのには意味があるからです。

人それぞれ、体型も持っている雰囲気も違いますし、
同じの方であっても、一生の間には体型・姿勢も変わりますし、
正直に申し上げれば、肌のハリも変わりますので、似合うものが変わったりもします。

それに気づくと、万能な着付け方がないからこそ、いろんな方法が考え出されて
今日に至っているとも思えてきます。
変わるのは補正だけ・・・なんて、考えていませんか？

いろんな方法を覚え、考え出し、引き出しにストックしておき、
必要に応じて出して使い、お客様の満足につなげるのが
私のような着付師の仕事とも考えています。

初心者の頃はいろんな方法を次々教えられては混乱します。
なので、まったくの初心者の方には
一通りの手順を覚える事を優先していただきたいのですが、
何年か着物を着ていらっしゃる方には
この、引き出しを増やして頂けたら、
きっとその後の着物生活に役に立つのでは…と考えます。

そんな考えで始めた着付け教室ですが、
気がつけば半年が過ぎ、通われている皆さんの着方に変化が見られてきました。
自分はこうして着たほうが良いのかも…などという考えも浮かぶようになってきたようです。

生涯楽しむために、この引き出しを自分でも持ち始めたようです。
身近な方に着付けを頼まれた時にも、引き出しには役立つ方法があります。

“自分で綺麗に着られる人は綺麗に着せられる”
それを実現するための引き出しでもあります。

着物を長く楽しむためにアイディアの引き出しを持ちませんか？

タグ：着付け

コメント 2

「自分はこうして着たほうが良いのかも」
基本がなっているからこそできることですよね（＾＾
by 月夜 (2009-11-14 15:33) 

月夜さん
コメントありがとうございます。
基本をおさえられたら、“着られるだけ”で満足せずに、興味を深めて欲しい気持ちで書かせていただきました。＾＾
by yumi (2009-11-19 07:22)