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自分も着物を着るからこそわかること [着付]

長く着付け師をしていると、仕事に追われて
つい自分が着物を着て楽しむ時間をなくしてしまいがちです

最近着てないなと思ったら、注意信号で
たとえちょっとの時間でも自分でも着て過ごすように心がけています

疲れていたら、それなりに着る
補正を最小限にして、楽に着て過ごすと
着物に癒されるのを感じます

それとは別に、お祝いの席にお呼ばれしたり、
あるいは着物の仕事関係の方との会食などの日は
コーディネートにも十分に気遣ったり
補正も省くことはなく
できるだけ美しく装えるように心がけています

着付けの仕事をしている方なら誰でもそうでしょう

なぜそんなわかりきった事を書きだしたかというと

お客様の中には
「自分ではいつも補正をしないで着ているので、いらないと思う。」
とか、
「肥っているから補正はいらないと思う。」
とおっしゃる方がたまにいらっしゃるからです

補正をすると、疲れるとか、より肥って見えると信じこんでいらっしゃる…

それはほとんどの場合、間違った考えだということを書きたいと思いました

「私は寸胴なのよ」
とおっしゃったとしても、本当に補正の全くいらないほど寸胴な体型の方は滅多にいらっしゃいません

補正を全くせずに着付ければ、
ちょっとしたところで、着姿に満足せず、結果として気にして過ごして疲れてしまったり、
やはり、体の凹凸があることはわかります
ほんのわずかな補正でスッキリとした着姿になるのに
結果として、有難くないことに体型の欠点ばかり強調されてしまう場合があるのです

自分でも着られる方が着付けを依頼する日は・・・
特別な日の事が多いです

何か、人生の中でのイベントか、
記念の日かもしれませんし、人生の節目なのかもしれません

そのお客様にとって、“普段”ではないはずです
それはきっと、いつもより美しく装いたい特別な日のはずです

そう思うからこそ、
今日は何の日なのかお聞きした上で、
「補正に関してはお任せください。」
と言える私でいたいと思います

どんな日なのか、
それに応じて楽な着心地と美しい装いのバランスをとって
臨機応変に着付けをして差し上げたい

それができる着付け師でいたいから
自分の着物生活も忘れずに大事にしたいと考えています


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ベアトラック

我々も、仕事柄、取り扱うアイテムは自分自身でも身につけるようにしています。そうすることで気付くこと、解ってくることが多々ありますので。
by ベアトラック (2012-02-14 17:52) 

yumi

> ベアトラックさん
コメントありがとうございます。
ベアトラックさんの商品、手に取った方ならわかると思いますが、本当にベアトラックさんの気配りを感じます。
ご自身のほれ込んだ物だからこそ、自信を持って薦められるということでしょうね。
私も、自分で着るからこそ、着心地に無関心ではいられません。

自分で試して気づくこと、わかってくることは大事ですね。

by yumi (2012-02-20 15:46) 

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